近年、東武鉄道の連続立体交差事業や北口広場の整備が進められてきた太田駅周辺ですが、昨年末をもってほぼすべての整備が完了しました。今回は、そんな太田駅周辺を巡ってみたいと思います。
改札から南北自由通路へと繋がる通路。
太田駅構内は、とにかく広々といった印象です。通路の看板に「東武線のりば」と書いてあるのが面白いですね。当然ですが、太田駅には東武鉄道以外乗り入れていません。因みに、太田駅は10番ホームまであり、北千住駅(全7番ホーム)を抜いて東武鉄道最大のホーム番号数を誇ります。
広々とした南北自由通路。通路と言うより、道路といった印象。
太田駅の南北通路の最大の特徴、それはオープンエアーということです。県内の他の高架駅(前橋・伊勢崎・桐生)に存在する出入り口の扉は太田駅にはありません。
自由通路に面した「駅なか文化館」。公共施設を街中に整備することは良いことですね。
この他に駅構内には、FM TAROのスタジオ、観光案内所、売店が存在します。
東西南北通路中央に鎮座する「おおたん」象。定番の待ち合わせスポット…とはなっていないようです。撮影時(日曜日の日中)の人影はありませんでした。
この「おおたん」ですが、地方のゆるキャラとしてはなかなかの完成度(あんまりゆるくない?!)。でも、どこかの市の新キャラクターに似ているような…。同じ東毛同士、仲良くいきましょう。
北口を出ると見えてくる太田市の二大シンボル。新田義貞像(左)と富士重工業群馬製作所の看板(右)。
昨年末に完成した北口の全景。
こちらもどこかで見たことがあるような感じを受けます。伊勢崎駅北口広場や現在整備中の前橋駅北口広場にそっくりです。近年、県内各駅の駅前広場が整備されつつありますが、駅前の個性が失われていってしまっているような印象です。
現北口駅前広場の西側に隣接する旧駅前広場。周囲に張り付いた商店が、かつての駅前の活気を想像させます。
駅前にこれだけの土地が余っているというのは非常にもったいないです。かつてなら、GMSが真っ先に名乗りを上げるような土地ですが、南口のユニーの撤退も記憶に新しいところ。現在では非常に取り扱いの難しい土地と言えそうです。
こんな時代だからこそ、駅前に積極的に公共施設を誘致していただけたらと感じます。個人的な妄想ではトヨタ博物館や鉄道博物館のように「スバル博物館」みたな施設を作ってもらえたら、観光振興に繋がるのでは?なんて思ったりしますが…箱もの批判が起きそうですね。
続いて南口を見ていきましょう。
南口。太田駅の文字の色は特急「りょうもう号」をイメージしているのでしょうか。
南口駅前のコンビニ。かつては駅前広場に向いて建っていましたが、南北自由通路完成に伴い、通路側へ向きを変えました。
鉄道劣性の群馬県では、駅前と言えども駐車場を持たないコンビニの経営は厳しい状況にあると言えます。近年では前橋駅北口のam/pmも閉店してしまいました。太田駅南口は繁華街に面しているということもあり、それなりの需要があるのかも知れません。因みに、北口にはかつてセーブオンが存在しましたが、現在では閉店しています。
コンビニの隣で発見した看板。レンタカーも価格破壊が進行中?
バスから沢山の人が降りてきました。イオン太田行きのバスが、マイカー利用者だけでなく駅使用者も吸い上げていきます。イオンの抜け目ない戦略と言えそうです。ここからイオン太田までは約10分程。
そのイオンに客を奪われ、閉店に追い込まれたかつての「ベルタウン」。南口では一番の存在感を示しています。
核テナントのユニー撤退後は、ドン・キホーテを核としてJプラザに改装されましたが、相次ぐテナントの撤退により、現在はドン・キホーテに移管されています。
この建物の現状ですが、その後も撤退が相次ぎ、約1/3が空きテナントとなっています。特に駅寄り(東側)2階・3階の飲食店エリアはほぼ壊滅状態。約10区画の内営業中なのはインド料理店の1店舗のみとなっています。
しかも、駅からの導線も劣悪です。駅側の入口から1階のドン・キホーテには直接入ることはできず、エスカレーターで2階に誘導されます。2階に上がってからはレストランゾーンを抜けることになるのですが…上記の通りそこは空き店舗街。最も賑わいのある生鮮食品売り場(1階)に向かうには、2階のドン・キホーテ売り場から再びエスカレーターで1階に降りる必要があります。決してお店が賑わっていないわけではないだけに、駅からの導線が無視されていることが大変残念です。
ドン・キホーテのフロアガイド。かつては太田市内最大のショッピングセンターであっただけに、桐生のMEGAドン・キホーテに匹敵する程の大規模店となっています。ただし、経営は長崎屋ではなくドン・キホーテによる直営です。
ドン・キホーテの駅とは反対側(西側)の出入り口。左の茶色い建物はかつてのマクドナルドです。東毛初出店のマクドナルドでした。
ドン・キホーテ西側の国道407号の上の高架を伊勢崎行普通列車が通過中。
連続立体交差完成前は、東武鉄道を超える為の陸橋があった場所ですが、すっかり整備が完了しています。写真の左側にはケアサービス付き高層マンションも完成しました。
太田市は、日本で最もモータリゼーションが発達した経済圏を形成すると言われる「両毛デルタ地帯」の中心都市です。当然ながら駅の求心力は低く、太田駅周辺は課題山積といえます。
しかし、都市整備が進んでいる為、同じ人口規模の伊勢崎市と比べると、比較的都市機能が維持されているという印象です。駅を降りて、買い物や飲食、宿等に困るということはあまりなさそうです。
ただ、何も手を打たなければ衰退あるのみ。今後の行政の舵取りにその明暗がかかっています。
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