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2011年3月 7日 (月)

ベイシアIS伊勢崎店

商業施設ネタです。

伊勢崎市にあるベイシアIS伊勢崎店(旧いせやIS伊勢崎店)をご紹介します。群馬県内では貴重な存在となった典型的な多層フロア型(2階建て以上)のGMS(総合スーパー)です。

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伊勢崎市の中心市街地の中にあるベイシアIS伊勢崎店



かつては多くの地方都市の中心市街地にGMSが存在しました。群馬県でも例外ではなく、80~90年代頃までは多くのGMSが中心市街地等に立地しました。

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ベイシアIS伊勢崎店の外観。


建設から20年以上経った今でも、古さを感じさせない近代的な外観です。
窓ガラスを見ると十数階建てのような外観ですが、実は4階建てです。



かつて、GMSにおいて1階(又は地下1階)に食品、上層階に衣料品・日用品・家電・おもちゃ、最上階にレストラン、屋上に遊園地や駐車場というフロア構成が多く見られました。これは、現在の百貨店のフロア構成に非常に似ています。

時々、このような多層フロア型のGMSのことを「デパート」と呼ぶことがありますが、「デパートメントストア=百貨店」であり、正しいとは言えません。さらに補足すると一般的に百貨店とは対面販売であり、また日本百貨店協会に加盟している店舗を百貨店とする場合が多くなっています。

さて、群馬県では希少となった典型的な多層フロア型GMSのベイシアIS伊勢崎店ですが、現在のフロア構成を見てみましょう。


【フロア構成】

☆1階「食品のフロア」
食品・医薬品・フードコート・サービスカウンターetc.
〈テナント〉
マクドナルド、やっこ凧、ロイヤルチェーン(クリーニング)、かつとも(総菜)、フラワーショップ

☆2階「ファッションと雑貨のフロア」
紳士服・婦人服・子供服・ヘルス&ビューティー・ペット用品・キッチン・靴・化粧品etc.
〈テナント〉
呉服店、ベルミラン(婦人服)、ジュエリー、おなおし工房

☆3階「ファッションと生活のフロア」
書籍・文具・寝具・インナー・おもちゃ・ゲーム・家電・時計・手芸・スーツ(紳士服)・インテリア・催事etc.
〈テナント〉
なし

☆4階「(レストランと)カルチャーのフロア」
あそびのくに(アミューズメント)・こどものあそびば・多目的ホール・文化教室(7部屋)・ロビー・ロッカールーム
〈テナント〉
レストラン(閉店)

☆屋上(閉鎖中)
遊園地・広場



最上階のレストランと屋上遊園地の閉鎖は大変残念ですが、見事に教科書通りのフロア構成です。しかし、現在このようなフロア構成のGMSは貴重な存在です。

特徴的なのは最上階のカルチャーセンターです。文化教室と多目的ホールを備え、毎日多彩なイベントや教室が開かれています。まさに地域の文化活動の中心であり、このお店の最大の強味といえます。

因みに、ベイシアIS伊勢崎店は現存する群馬県内のGMSの内、最多のフロア数を誇ります。

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1階テナントは一部閉鎖中(飲食店)。

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フードコートは現役。

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かつてのファッション系のショーウインドーは食品広告にリニューアルされています。

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南側からの新伊勢崎駅方面、高架化工事による仮設駅舎が見えます。

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多層フロア型GMSの定番、ガラス張りのエレベーター。

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ベイシアIS伊勢崎店から50m程南の隣接地にあるベイシアマート。ベイシアマートは、スーパーとコンビニの中間に位置づけられる業態となります。勿論ですが、至近距離での自社競合です。かつてはベイシアIS伊勢崎店の駐車場だった場所で、ベイシアマートより以前は系列のドラッグストア「ビーユーズ薬局」でした。更に50m程南に行くと、ベイシアグループのコンビニ「セーブオン」が存在。3店舗での競合となっています。

これほどの至近距離で共存していけるのは、ベイシアグループ創業地の強さなのでしょうか。

【略歴】
1958年(株)いせや設立
1959年いせや伊勢崎店オープン(一代目)
19??年いせや伊勢崎店移転(GMS型店舗、現IS伊勢崎店の北側駐車場の場所)
1989年いせやIS伊勢崎店オープン
(後にベイシアへ店名変更)



かつては中心市街地の衰退を招くとして、各地でGMSの出店反対が叫ばれた時期もありました。しかし、結果としては中心市街地へ多くの人を集める吸引力としてGMSは大きな役割を果たしてきたと言えます。

自分も幼い頃は親に連れられてベイシアIS伊勢崎店に行き、その帰りに商店街のミスタードーナツに寄って帰ったという記憶があります。

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かつてのミスタードーナツ(現美容室)とベイシアIS伊勢崎店。この写真とは逆方向(北側)には西友伊勢崎店が存在しました。



現在、郊外型ショッピングセンターの乱開発により、中心市街地のGMSは風前の灯です。車社会の群馬県内において、ベイシアIS伊勢崎店が中心市街地に残ったのは奇跡と言えます。残念ながら、お隣にあった西友伊勢崎店は2008年に閉店となりました。

政府によってコンパクトシティ政策が提唱される昨今、もう一度中心市街地のGMSがスポットライトを浴びる日が来ることを願っています。

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コメント

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母方の祖父母の家から歩いても行ける場所で高校生になっても、よく行ってました。
今は本当に寂しい中心街になりましたよね。
母方の祖父母が亡くなり、行く機会も無いのですが、とりせんなどが出来ても今も頑張ってますよね。
しっかし、西友は何故、生き残れなかったのか。
最近、思います。

投稿: 真希子 | 2012年6月 2日 (土) 15時54分

約20年前、群馬県内のいせや系列の店舗を巡回し、ゲーム機をメンテナンスしていた会社の者です。いせやIS本店の「あそびのくに」にも良く通っていました。
20年の歳月で、見知っている場所はほとんど変貌してしまっていましたが、ベイシア化していてもここに店舗が残っている事、このブログに巡り合えたのは奇跡的。
貴重な中心市街地GMS、今後も存続を祈っています。

投稿: タスコメン | 2016年7月18日 (月) 01時17分

僕が始めて伊勢崎にやって来たのは、1988年2月11日にでした。始めて西友伊勢崎店へ向かおうと思い、伊勢崎駅から歩くなんてとても遠かったです。始めて西友伊勢崎店に入った途端、トイレは埼玉県の狭山市駅前店に続いて伊奈製陶(現在のINAX)製でした。5階建てで、女性用は地下1階と3・5階で、男性用は2階だけで、4階が身障者用でした。男性用は狭山市駅前店とは違ってU104で3連設置され、ハイタンク洗浄でした。1年半後の1989年8月15日にまた来店したと思ってたら、男性用トイレは3階に移動され、今度はTOTO製のU308が3連設置されました。2階は女性用となりました。そして20年過ぎ、5階は閉鎖となり、地下1階に女性用トイレだったのが男性用も設置されましたが、洋式トイレだけで小便器は有りませんでした。3階に有る男性用トイレには、3連とも個別で自動洗浄を内蔵されました。その上、西友伊勢崎店は隣の4階建てのベイシア伊勢崎店に追い詰められ、2009年3月31日で閉店し、その場で数ヶ月後に解体されてしまいました。

投稿: 岡本ひろげん(中川浩一) | 2017年9月22日 (金) 23時06分

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